ハロー張りネズミ(6)

依頼者と共に、一ヶ月ドライブ旅行をする、という奇妙な仕事が舞い込んだ。
はやっていた医院を閉め、仕事をやめて依頼に来た栗田さん。
ハリネズミに白羽の矢があたり、二人の気まぐれな旅がはじまった。
栗田さんが5年も会っていないという息子に会うため、二人は福島へ向かう。
この親子に隠された秘密とは…!?非嫡出子…いわゆるめかけの子供が誘拐されてしまい、警察に通報できない依頼人があかつか探偵事務所に駆け込んだ。
犯人をつかまえるより、子どもさえ安全にとり戻してくれればいいという依頼人の希望に従い、父親を装ったハリネズミは身代金の受け渡しに応じることになった。
子どもを無事救出したハリネズミだったが、卑劣な犯罪に怒りは収まらず…!?14年前に冬のカラコルムで消息を絶った高瀬という男の調査依頼が入る。
半信半疑だったハリネズミは、苦難の末、彼がソ連KGBの工作員として再入国していたことを知る。
ハリネズミの前に正体を明らかにした高瀬だったが、ハリネズミともども命を狙われるハメに陥ってしまい…!? 1年前に変死した木村博志の死因を探る依頼を受けたハリネズミは、根室でテレビ局員・帯と出会い、ソ連のレポ船(スパイ活動をする船)組織を追求することになる。
帯との共同戦線により、次第に明確になる木村の複雑な過去と人間関係。
そしてついに組織による謀殺の事実をつかんだハリネズミたちだったが、その魔手は着実に身近に迫ってきていた…木村博志殺人事件の全貌をついにつかみ、レポの親分となった村中を罠にはめたハリネズミと帯。
加害者の一人、川合はすでに覚醒剤によって命を落とし、残る唯一の加害者である岩政を追う。
事件を知る最後の生存者となった岩政の居所をつかんだ一行だったが、彼の話からレポ船の意外な側面を知ることになる…続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60006869